遮光な社交

クラスで行う行事があって、当然俺も参加したんだが、
何らかの妨害だか障害みたいなのが発生したらしい。
しかし、俺の取り組みのおかげで行事は何とか無事成功。
その後、少しは注目されると思いきや、むしろほとんど無視されるようになった。
はいはいどうせ俺が活躍したのが気に食わないんだろええ一人ぼっちは慣れてますから平気ですよ、
みたいなことを思っていたが、それにしても無視され過ぎる。
友人に理由を聞いても、「うーん…何でだろうな…」と言うだけだった。
そんなある日、またいつものように無視されたと思ったが、何か違和感を感じた。
これは「無視」というより「存在を認識されていない」んじゃないか?という疑問が湧く。
試しに授業中に立ち歩いてみたが、誰も反応しない。
そこで、近くの人の顔の目の前で手を振ってみると、まばたきすらしない完全な無反応。
疑問は確信に変わり、早速友人にそのことを話した。すると、
「うん…実は、お前は1年前に、事故で亡くなっているんだ。
でもしばらくすると、俺を含めた一部の人にだけお前のことが見えるようになった。
多分きちんと逝けてなかったんだろうと思ったんだが、
気付かず普通に振る舞っていたようなので言い出せなかったんだ」




という所で目が覚めた('A`)
なにこれこわい。
目が覚めた時の切なさが半端無かった。
どっちが現実?どっちが夢?