ドゥナツの穴でも喰ってろ!!!!

おやつのドーナツを眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「ドーナツの穴は『ある』のか『ない』のか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「最近は穴の空いてないドーナツもある」などと屁理屈を並べて悦に入る浅薄な人間もいるが、
それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。


「トンネル効果」という現象がある。
非常に微細な世界にある粒子が、古典的には乗り越えることができないポテンシャル障壁を、
量子効果、すなわち時間とエネルギーとの不確定性原理により透過してしまうという現象である。
つまり、本来ドーナツに穴が空いていようがいまいが、ドーナツの中心に
トンネル効果が起きているとすれば、光が透過して向こうが見え、物を通すと通り抜けるはずなのだ。


目の前のドーナツにはトンネル効果が起きているか否か?
それはドーナツの穴を食べてみることでわかる。
穴が『ある』なら、食べることでドーナツの味が口に広がり、
幸せゲットだよ!になるはずなのだ。
穴を食べようとしたころ、行儀が悪いと親に怒られてしまった。
よってこのドーナツはナケワメーケであると言える。